テニス観戦

【テニス】試合観戦の楽しみ方 〜ラリーの展開編〜

6月 24, 2019

 

この記事を読んでわかること

  • 試合を見るときに注目するべきポイントがどこか
  • プロが使うラリーの展開の仕方について

最近ではテレビでもテニスの試合を放映してくれる機会が多くなったため、より多くの人がテニスの試合を観ているのではないでしょうか。そこで、特に玄人向けに試合を見るときの注目ポイントを紹介します。今回はシングルスにおけるラリーの展開に関してです。

なお、その他の内容を別記事に紹介しているので、そちらも合わせてご参照ください。

 

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① どのようにして浅い球を引き出すか

プロの試合においても、球が浅くなればコースも狙いやすく角度もつけやすくなるため、多くの選手がまずは浅い球を引き出すことを考えています。相手に苦手なショットや不安定なショットがあればそこを徹底して狙うのがまずは鉄則です。

(よくあるのが、バックが苦手な選手相手にバックにひたすら集める戦法。錦織がツォンガ相手によく使っていますね。)

まずは、相手の得意不得意を見極めて、そこを徹底的に狙っているのかを序盤はじっくりと見てみましょう。

ココがポイント

相手の不得意なところを徹底的に狙うのは戦術の基本

 

ただし、プロですからそんな弱点は何かしらの形で克服していることがほとんどですので、これだけで勝てる相手はほぼいません。そこで次に考えるのが、相手の体制を崩すことです。打つ時の体制が悪いほどショットの安定感は欠け、ミスや浅い球を引き出せる可能性は高くなります。

これはプロの世界でも一緒。基本的に止まって打てるのであればバランスを崩すことはほとんどないので、相手をいかに走らせるかがポイントでしょう。相手を走らせるには左右(前後)に動かすことが必要になるので、同じところに返し続けるのではなく、左右に散らせているかを確認しましょう。

ココがポイント

相手の体制をどのように崩そうとしているのかが注目ポイント

 

また、ラリーの中でどちらがより長く走らされているか、どちらがよりしっかりした体制で打てているかというのが、そのラリーをどちらが支配しているかを判断するバロメーターになるわけです。より走らされているのがどちらなのかを注意して確認してみましょう。

もちろんこれはラリー中の中で変化していきます。カウンター1本で形成が逆転することもよくあるので、注意深く見てみましょう。

 

② 浅い球の攻め方

浅い球を引き出せたら、攻撃的なショットを打ちポイントに結びつけようとします。基本的にはオープンスペースに打ち込むことが多いと思いますが、それをカバーしようとする相手の逆を突く場合や、ドロップショットで前に落とすなどの選択肢もあります。

基本的には相手の球が甘いほどいろいろなショットの選択肢が増えるので、プロならばなんでもできると思いますが、各選手どのショットを選択することが多いのか傾向があるのでそれを注目すると面白いと思います。特に重要なポイントほど、一番自信があって得意なショットを打つ傾向にあるので、重要なポイントでの動きに注目しましょう。

 

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錦織は特にドロップを選択することが多い選手ですね。プロの世界でも結構珍しいと思います。

 

③ 振り回されたときの対処方法

今度は逆に振られた場合など、相手にラリーの主導権を握られている場面でそれをリセットする方法についてです。基本的には2通りで、時間を稼ぐショットを打つか、カウンターを打って一発で形成を逆転するかがあります。

1、時間を稼ぐショット

時間を稼ぐショットとは、主にスライスで球速は遅いが相手が簡単には攻められないようなショットのことです。フェデラーやワウリンカがプロの中でも特にスライスによるしのぎ方が上手いと思います。この二人のスライスはそう簡単には浮かずにかつ深いというところが大きな特徴です。振られるとどうしても力が入らないのでプロでも浅くなりがちですが、面の使い方がうまいのでしょう。

これは正直素人には真似できません。相手が攻めてきてもそれを簡単にリセットできるというのは相手にとって脅威ですね。また、ジョコビッチがたまに使いますが、とても軌道の高いスピン系のボールも時間稼ぎが目的です。ムーンボールとも言いますね。深く入ると相手が攻めるのがなかなか困難になるので、リセットするには効果的ですね。

ココがおすすめ

時間を稼ぐショットを使いこなせると、相手の攻めを封じ込めることができる

 

2、カウンター

カウンターは時間を稼ぐショットと比較するとハイリスクハイリターンですが、入ると一気に形成が変えられるので一発にかける場面でよく使われることが多いと思います。

特にブレークポイントなど、リスクを負う必要がある場合に決まると試合の流れを変えることにもなり得ますので、これが決まるかどうかは試合を見る上での注目ポイントになるでしょう。コースは基本的にストレートが多いですが、たまに意表を突く意味でクロスへのカウンターも使われます。

ココがおすすめ

カウンターはリスクもあるけど、決まるとかなりの快感

 

④ 一球でも多く返しているのはどちらか

プロのテニスにおいても一球でも多く返すというのは相手に大きなダメージを与えます。返されると相手としては、「次はより厳しく打たなければ」という考えが頭に残るからです。結果的にはこれらの布石が大事な場面でのミスの誘発につながるのです。

トップほどこの傾向が強く、ビッグ4はどこまででも追いかけてきます。走って取れる球はすべて返すの徹底ができていることが彼らが強い理由の一つでしょう。どちらがより多く返球しているかを序盤から確認しておくと、後半の重要なポイントでのミスの要因が実は序盤からの布石だったことに気が付けると思います。

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まとめ

以上、今回はラリーにおける4つのポイントを紹介しました。
これらを意識しながら観戦するだけでもテニスの見方が変わるのではないかと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

プロの試合をテレビで観戦したい方は以下の記事もご確認ください。

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