この記事を読んでわかること
- 2020年シーズンの大会結果
- 今シーズン起こったこと、ツアーの流れ
- 日本人選手の活躍
今回は、テニスのATP/WTAツアーの1年間を振り返ってみようと思います。
今年は新型コロナウィルスの影響により例年とは大きく異なるシーズンとなってしまいました。テニスファンとしても我慢の1年間となりましたが、改めてこの1年間でテニス界がどのように動いたのか確認してみましょう。
大会結果一覧
2020年に開催された大会とその優勝者は以下の通りでした。(大きい大会のみを記載します)
大会名 | 開催期間 | 大会グレード | サーフェス | 男子優勝者 | 女子優勝者 |
全豪オープン | 1月20日
〜2月3日 |
GS | ハード | ジョコビッチ | ケニン |
W&Sオープン | 8月22日
〜8月29日 |
マスターズ
/プレミア5 |
ハード | ジョコビッチ | アザレンカ |
全米オープン | 8月31日
〜9月13日 |
GS | ハード | ティーム | 大坂なおみ |
イタリア国際 | 9月14日
〜9月21日 |
マスターズ
/プレミア5 |
クレー | ジョコビッチ | ハレプ |
全仏オープン | 9月27日
〜10月11日 |
GS | クレー | ナダル | シフィオンテク |
パリマスターズ | 11月2日
〜11月8日 |
マスターズ | ハード | メドベージェフ | |
ATPファイナルズ | 11月15日
〜11月21日 |
ATPファイナルズ | ハード | メドベージェフ |
最終世界ランキング
2020年の最終世界ランキングは以下のようになりました。
順位 | 男子 | ポイント | 女子 | ポイント |
1位 | ジョコビッチ | 12030 | バーティ | 8717 |
2位 | ナダル | 9850 | ハレプ | 7255 |
3位 | ティーム | 9125 | 大坂なおみ | 5780 |
4位 | メドベージェフ | 8470 | ケニン | 5760 |
5位 | フェデラー | 6630 | スビトリーナ | 5260 |
6位 | チチパス | 5925 | プリスコバ | 5205 |
7位 | ズベレフ | 5525 | アンドリースク | 4555 |
8位 | ルブレフ | 4119 | クビトバ | 4516 |
9位 | シュワルツマン | 3455 | べルテンス | 4505 |
10位 | ベレッティーニ | 3075 | サバレンカ | 4220 |
今年の世界ランキングは2019年の5月〜2020年12月までの大会結果で算出され、同大会は成績の良い方のポイントが加算される仕組みとなっています。
上位陣の顔ぶれはあまり変わりありませんが、全米オープンでGS初優勝を果たしたティームが3位になるなど、BIG4の牙城が徐々に崩れ始めているようにも見える1年だったのではないでしょうか。
1年のツアーの流れ
今年のツアーの流れを振り返ってみましょう。
1月 全豪オープン開催
1月は例年通りオーストラリアで全豪オープンやその前哨戦が開催されました。森林火災の影響で大会が開催できるか最後まで微妙なところでしたが、無事に終えることができました。
男子の優勝はジョコビッチとなりましたが、ティームに対してフルセットでの勝利。ティームは準々決勝でナダルを破って勝ち上がってきており、この頃からティームが新世代の中でも頭ひとつ抜け出した感がありました。
女子ではケニンが初優勝。誰も優勝を予想できなかったと思います。女子は例年通り混戦が継続している状況でした。
全豪オープン2020の詳細に関してはこちらをご覧ください。
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3月 新型コロナウィルスの感染拡大
新型コロナウィルスの感染が世界的に拡大し、ついに3月開催予定だったマスターズ1000/プレミアマンダトリーの大会が中止となりました。
この後、約6ヶ月間テニス界は大会中止を余儀なくされます。ウィンブルドンも75年ぶりの大会中止を発表しました。
6月にはジョコビッチ主催のエキシビジョンマッチが開催されましたが、そこのパーティで感染が拡大しジョコビッチをはじめとする参加選手の多くが感染するというアクシデントもこの時期に発生しましたね。
8月 ツアー再開、全米オープン開催
長かった中断も明け、8月から徐々にツアーが再開されました。異例の無観客開催がほとんどでしたが、テニスファンにとっては大変ありがたいツアー再開でしたね。
全米オープンも無観客での開催となり、参加選手は大会期間中隔離されるなどの厳重な管理の元で試合が行われました。歓声のない異例の大会でしたが、久々のグランドスラムということで大いに盛り上がった大会となりました。
男子ではジョコビッチがまさかの4回戦で失格するというアクシデントが発生し、この時点で新チャンピオンの誕生が確定しました。誰がトロフィーを勝ち取るのか注目の後半戦となりましたが、結果としてはメドベージェフ、ズベレフとライバル達を倒したティームが初優勝を飾りましたね。
女子では前哨戦を勝ち上がったアザレンカと大坂なおみが全米でも決勝で対戦する運びとなりました。結果、大坂なおみが全米2度目・GS3勝目となる優勝を果たします。
9月 異例のクレーシーズン、全仏オープン開催
例年は5〜6月に開催されていたクレーコートシーズンが9月にずれ込みました。全米のハードコート後にクレーというスケジュールで、選手も調整がかなり難しかったと思われます。
全仏オープンは観客1000名を上限とする規制の中で開催されました。男子ではナダルが13回目の優勝とともに全仏通算100勝(2敗)を達成です。決勝戦でもジョコビッチを寄せ付けず、失セット0の完全優勝でした。
女子では、前哨戦を優勝したハレプに期待が寄せられましたが、彗星の如く現れたシフィオンテクに完敗。シフィオンテクはそのまま19歳とは思えぬ圧巻のプレーでこちらも失セット0の完全優勝と共にGS初優勝を飾りました。
11月 最終戦 2020年シーズン終了
10月に入っても上海マスターズや中国オープンなど多くの大会が中止となりました。楽天ジャパンオープンも今年は中止となってしまいましたね。
WTAは最終戦を中止することを早々と発表し、女子の方は全仏オープンでほとんどシーズン終了に近い形となっています。一方、男子は1パリマスターズとATPファイナルズが開催されました。
この2大会はどちらも絶好調のメドベージェフがタイトルを獲得し、10連勝という形で今シーズンを終えています。最終戦ではジョコビッチ、ナダル、ティームに勝つ素晴らしい活躍でした。
日本人選手の活躍
錦織圭
錦織圭は怪我からの復帰の年となり、また新型コロナウィルスの感染によって全米オープンに出場できなかったため、クレーコートでの計3大会に出場しました。
大会名 | 回戦 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
ゼネラリオープン | 1回戦 | vs ケツマノビッチ | 6-4,4-6,2-6 | ✖️ |
イタリア国際 | 1回戦 | vs ラモスビノラス | 6-4,7-6 | ○ |
2回戦 | vs ムゼッティ | 3-6,4-6 | ✖️ | |
ハンブルクオープン | 1回戦 | vs ガリン | 0-6,3-6 | ✖️ |
全仏オープン | 1回戦 | vs エバンス | 1-6,6-1,7-6,1-6,6-4 | ○ |
2回戦 | vs トラバグリア | 4-6,6-2,6-7,6-4,2-6 | ✖️ |
今シーズンは本調子からまだ程遠かったようで、あまり目立った活躍はありませんでした。ランキング的には格下の選手にも敗退しており、まだまだ完全復活には時間がかかるようです。
来シーズンでの復活を期待しましょう。
大坂なおみ
大坂なおみは今シーズン以下の4大会に出場しました。全米オープン後のクレーシーズンを全てキャンセルしたため、最終的に全米オープン優勝と言う形で2020シーズンを終えています。
大会名 | グレード | 結果 | 敗戦相手 |
ブリスベン国際 | プレミア | ベスト4 | プリスコバ |
全豪オープン | GS | 3回戦 | ガウフ |
W&Sオープン | プレミア5 | 準優勝 | (決勝戦棄権) |
全米オープン | GS | 優勝 |
今年はなんと言っても全米オープンでの優勝でしょう。無観客開催という異例の自体やTOPの選手がほとんど出場していなかったこともありますが、優勝には変わりありません。以前の圧倒的な強さが戻ってきた印象の大会でした。
太ももの状態もこの休養期間で回復するでしょうし、次の全豪からいきなり楽しみですね。
2021年シーズンへの展望
残念ながら現時点での予測では2021年のシーズンも新型コロナウィルスの影響を受けることになるでしょう。
年初めにはオーストラリアでの前哨戦から全豪オープンが予定されていますが、開催に関してはテニス教会とオーストラリア政府との間で協議がまだ続いているようです。
来年の大会がどの程度開催されるか分かりませんが、テニスファンとしてはリスク最小限でなるべく開催できることを祈りましょう。
また、来年には東京オリンピック2020も控えていますので、誰が出場できるのか、金メダルは誰が獲得するのかにも注目です。
まとめ
今回はテニス界の2020シーズンをまとめてみました。
異例ずくめの1年でしたが、中断期間中はテニスという楽しみが一つなくなってファンとしても寂しい時間となりましたが、その分再開された時の喜びは大きかったと思います。大会を開催してくれることをありがたく思い、来年も無事に大会が行われることを願いましょう。
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