今回は、テニスの試合における集中力の高め方について紹介します。スポーツにおいて、集中力を高めるというのは試合に勝てるかどうかを左右する重要な能力であり、これを意識して実行できることで今までよりもより上の段階で勝負することができるようになります。これを読めば今まで競り負けていた相手にも勝てるようになるかもしれません。
集中力を高めることの重要性
そもそも、なぜ集中力を高めることが必要なのかをまず考えてみましょう。
集中力を高めることで、まず周りの余計な雑音や動きを排除して、プレーのみに没頭できるようになります。また、ボールをしっかり見ることでミスヒットをなくすことができショットの安定性が増します。
相手の打つ動きをしっかり見ることでスプリットステップなどのタイミングがずれることも少なくなるほか、ドロップや意表を付かれたショットを打たれても反応速度が速くなるため、対応できる可能性が高まります。
つまり集中力を上げることで一つ一つのショットの精度を上げることが可能となるのです。
TOPプロたちがブレークポイントを握られるなどピンチの場面になってもサービスエースでしのいでしまうのはこの集中力を高めているからです。これによってショットの精度が向上するので、特にコースがより厳しくなり確率も高くなっているのです。
集中力を高める方法
では、集中力を高めるにはどうすればよいのか。
これは結構個人によって差があるように思いますが、一般的に紹介されている方法として「ガットが重なっている1点のみを凝視する」というのがあります。1点集中することで余計な情報が排除され、集中力が高まるというのは証明されていることだそうです。
他にも、「声を出して気合を入れる」という方法や、逆に緊張して集中力が高まらない場合は「呼吸を大きくゆっくり取ること」で一度リラックスすることも効果的です。ジョコビッチはサーブ前のボールを突く回数を増やしてより集中力を高めていますね。
重要なのは、自分の中でなにか一つの方法を決めたらそれを「ルーティン化」することです。この動作を行うことで、集中力が高まるという経験を積むことで精神が安定しやすくなりより集中力を高めやすくなります。自分の中でも一種のおまじないのような感覚でいると自信を持ってプレーすることが可能となり、より精度が上がると思います。
戦術的には集中力を上げたい場合は、「やることを一つに絞る」べきでしょう。あれもこれもやろうとするとどうしても集中力を上げにくくなってしまうので、1点集中すべきです。例えば、「リターンを絶対ポーチする」「とにかくクロスに返し続ける」「打てる球が来たらすぐにストレートに攻撃する」など1個に絞っておくと実際にプレーに反映しやすいと思いますし、確率も高くなると思います。
集中力を持続する方法
集中力を高めた状態でそれを持続することができれば理想ですが、残念ながら試合中ずっと集中力を上げた状態で継続し続けるのは不可能です。集中力を上げるとショットの精度などは上がりますが、その分体力も消耗します。
また、テニスは試合の展開によりますが、アマチュアでも3時間を超えてくる場合もよくありますし、大会に出場した場合には1日に何試合もしなければならないこともよくあると思います。人間の集中力は集中の仕方にもよりますが、長時間は持続しません。
そのため、集中力を上げるポイントは試合の中でも特に重要なポイントのみに絞るべきです。このメリハリをつけることが重要だと思います。持続しようとせずに自分の中で上手くコントロールできるようになることを意識してみましょう。
ちなみに重要なポイントの判断に関しては別記事に上げているのでそちらも合わせてご確認ください。
まとめ
今回は集中力の高め方について紹介しました。まずは、自分の中で色々試してみて、その中で最も自分にあっていそうな方法を見つけるのが良いと思います。集中力を高められると、技術的には同レベルの相手に対しても競り勝つことができるようになるので、試合が楽しくなると思いますよ。