ジョコビッチが楽天ジャパンオープンで初出場・初優勝を飾りましたね。まさに圧巻の優勝劇でした。
全米オープン4回戦でまさかのリタイアから約1か月ツアーを離れていたジョコビッチですが、今大会はその影響をほとんど見せず、強いジョコビッチを有明の地で披露してくれました。ジョコビッチの優勝で終わった今大会を振り返ってみましょう。
(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)
試合結果
大会の優勝者は以下の通りになりました。
種目 | 優勝者 | 優勝賞金 |
男子シングルス | ジョコビッチ [1] | $391,430 (=約4,220万円) |
男子ダブルス | マウ/ロジェバセラン [2] | $123,000 (=約1,330万円) |
男子シングルスでは第2シードのチョリッチが早期敗退するなどの波乱もありましたが、終わってみれば優勝は順当な結果になったと思います。
けがからの復活となったジョコビッチはその状態がどうなのか注目されていましたが、蓋を開けてみれば万全の状態であり、1セットも落とさない完全優勝でしたね。プレー自体も違和感は全くなく、問題なしと言い切ってよいのではないかと感じます。
決勝戦ハイライト
決勝戦はジョコビッチ 対 ミルマンの対戦カードとなりました。結果は6-3、6-2でジョコビッチの勝利でした。
ミルマンは今大会予選からの出場となり、決勝戦まで6試合を戦う厳しいスケジュールをこなしてきました。30歳という年齢でもあり体力面が少し心配されましたが、決勝戦でも激しく動き回っており疲れを感じさせないプレーを見せてくれました。
しかし、決勝戦は終始ジョコビッチが主導権を握り続ける展開でした。ラリーでの凡ミスがほとんどなくサービスゲームをすべてキープするという圧巻の試合運び、2セットともに序盤でブレイクに成功するとカウント有利のまま最後まで圧倒するという試合展開でしたね。
後半は感覚を試すように少し多めにドロップショットを使っていましたね。完全に余裕の表れでしょう。すでに来年のオリンピックを見据えたプレーをしていたように感じます。
ミルマンが弱かったという要素は全くなく、ただただジョコビッチが強かった、そんな決勝戦でした。
日本人の戦績
今大会は日本のエース錦織圭はケガのため欠場となりましたが、その他に、西岡、ダニエル太郎、杉田、添田、内山の5名が出場しました。
なかでもダニエル太郎と内山はベスト8まで勝ち上がる活躍を見せてくれました。ATPツアーでのベスト8は十分誇れる結果だと思います。今後の活躍に期待ですね。
- 西岡 2回戦敗退 (プイユ)
- ダニエル太郎 ベスト8 (ミルマン)
- 杉田 1回戦敗退 (チリッチ)
- 添田 2回戦敗退 (ジョコビッチ
- 内山 ベスト8 (オペルカ)
今後の予定
10/6からすでに上海マスターズが開催されています。ジョコビッチなどのTOP選手にとっては過酷なスケジュールですが、今シーズンの大きな大会も上海とパリの2大会となり、まさに大詰めです。
この時期の注目ポイントはツアー最終戦の出場権獲得争いでしょう。現在ではジョコビッチ、ナダル、フェデラー、メドベージェフ、ティエムの5名が出場確定しており、残りの3席となっています。
錦織圭は上海まで欠場することをすでに発表しているため、この大会でポイントを稼ぐことはできません。あとはパリマスターズのみとなっており、厳しい状況ですが、逆転での出場を期待したいところですね。
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