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【テニス】WTAファイナルズとは ツアー最終戦を解説

10月 10, 2019

今回は、女子のWTAツアー最終戦である「WTAファイナルズ」について、大会の概要や出場資格などについて解説します。男子のATPツアーファイナルズと同じような位置づけの大会となっており、通常のツアー大会とは少し異なる大会です。大坂なおみも2019年は2年連続で出場権を獲得していますので、彼女の最終戦をしっかりと応援しましょう。

なお、男子のATPツアーファイナルズに関しては別記事で紹介していますので、合わせてそちらもご確認ください。

画像引用:https://www.wtatennis.com/

 

WTAファイナルズとは

WTAファイナルズは毎年ツアーの最終戦として10月末に開催される公式大会です。2019年は開催地をシンガポールから中国の深センに移して開催されます。

WTAファイナルズはその年のWTAレースランキングにより決定される上位8名(ダズルスは8組)のみが出場できる大会です。多くのTOP選手がこの大会に出場することを目標に1年間を戦っています。

また、ツアーファイナルズでの獲得ポイントは通常とは扱いが異なり、ボーナスポイントとして加算されます。通常は年間のうち獲得ポイントが多い上位16大会の合計がその選手の現在持つポイントになっており17大会目以降は加算されない方式ですが、ツアーファイナルのポイントはそれとは別に加算されます。

つまり、ツアーファイナルとは上位選手のみが出場を許されたツアー最後のボーナスステージのような扱いとなっているのです。この点はATPツアーファイナルズと同じですね。

大会名称 資生堂 WTAレースファイナルズ 深セン
大会グレード WTAファイナルズ
日時 10月下旬 (2019年は10月27日~11月3日)
会場 中国深セン 深セン湾スポーツセンター
サーフェス ハード
賞金総額 $14,000,000 (=約15億円)
優勝ポイント 1500ポイント

 

大会のルール・仕組み

大会のルールはATPツアーファイナルズと全く同じです。

8名(8組)の選手がまず予選ラウンドとして4名ずつの2グループに分かれてそれぞれのグループで総当たり戦を行います。その結果より、各グループの上位2名が準決勝に進むことができその後はトーナメント方式で、<グループ1位> 対 <反対グループの2位>の準決勝を勝ち上がった選手が決勝で対戦します。

試合はすべて3セットマッチで行われ、グループの予選ラウンドでは勝利試合数、得失セット数、得失ゲーム数で順位が決定されます。

ツアー大会でも珍しくリーグ戦方式を採用しているので、負けても次の試合があるという点がトーナメント方式と大きく異なる点ですね。

 

出場選手の決定方法

出場選手は「WTAレースランキング」と呼ばれる世界ランキングとは異なるランキングで決定されます。ポイントのつけ方は世界ランキングと同じであり、その年の1月から大会前の11月までに獲得したポイントの上位16大会の合計ポイントによるランキングで決定されます。(昨年のWTAファイナルは含みません。)

世界ランキングのポイントのつけ方に関しては別の記事で紹介していますので、詳しく知りたい方はそちらを参照ください。

世界ランキングのポイント計算を解説

 

ランキングのうち、上位7名は自動的に出場が確定します。8人目は少しルールが複雑で、8位以降にその年の四大大会の優勝者が何人いるかで変わってきます。

  • 四大大会優勝者が一人もいない場合 ⇒ 8位の選手が出場
  • 四大大会優勝者が一人いる場合   ⇒ その選手が出場
  • 四大大会優勝者が二人以上いる場合 ⇒ ランキングが最も高い一人が出場

なお、WTAレースランキングの9位から20位までの選手は「WTAエリート・トロフィ」と呼ばれる別の大会への参加権を得ることができます。毎年WTAファイナルズの前週に開催されています。

ちなみに、9位、10位の選手は男子同様補欠として会場入りしています。この選手はWTAエリート・トロフィに出場しながら、補欠として出番があればWTAファイナルズにも出場できるのです。

 

獲得ポイント

ポイントの方式は男子と少し異なり、予選ラウンドの3試合に出場するだけでもポイントがもらえます。勝利するとさらに上乗せされるという仕組みです。

予選ラウンドの試合に出場 1試合ごとに125ポイント
予選ラウンドの試合で勝利 1試合ごとに125ポイント
準決勝で勝利 330ポイント
決勝で勝利 420ポイント

予選ラウンドで3戦全勝して優勝した場合は、125×3(出場)+125×3(予選勝利)+330(準決勝)+420(決勝)=1500ポイント 獲得することができます。優勝した場合は男子と同じポイントですが、それ以外の試合の割り振りが少し異なります。

予選3試合に出場し全敗したとしても375ポイントを獲得できるので、他の大会でそれなりに勝ち上がった場合と同等レベルのポイントが得られます。この点は男子と大きく異なる点ですね。

 

賞金・待遇

賞金

賞金は2019年から会場が深センに移動したのをきっかけに、賞金総額が$8,500,000から$14,000,000へ大幅に増額されました。

詳細の金額は公開され次第追記します。

待遇

2019年より深センに会場が変わるため、待遇にも変更があるかもしれませんが、参考までに2018年の待遇を紹介します。

  • 高級ホテルのスイートルームに宿泊(1泊73万円程度)
  • 高級車による送迎付き (BMW、ポルシェ など)
  • 高級ドレスを仕立て、ランウェイを歩ける

男子と同じような待遇ですが、超VIPですね。高級ホテルのスイートルームは500m2以上の広さだとか。凄すぎます。

 

まとめ

今回は、WTAツアー最終戦であるWTAファイナルズについて紹介しました。大坂なおみは2019年もすでに出場権を獲得しましたので、今大会で活躍してくれることを願いましょう。

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